ビボログ3.0

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映画感想『ブラック・ウィドウ』/『エンドゲーム』での決断の理由と可愛いエレーナ

アベンジャーズのメンバーであるブラック・ウィドウの過去の物語。

『シビル・ウォー  キャプテン・アメリカ』(2016)と『アベンジャーズ  インフィニティ・ウォー』(2018)の間に起こった出来事が描かれ、そして何より『アベンジャーズ  エンドゲーム』(2020)での衝撃的な決断理由がわかるという激アツな作品でして。ヘビーでシリアスでタフな物語なんだけど軽妙さも忘れないというMCUのバランス感覚もさすがで、個人的にはとても大好きな1本になりました。

 

『エンドゲーム』で衝撃的な最期を遂げたわけで、正直なところ鑑賞前までは、いまさらブラック・ウィドウの過去編をやる意味に懐疑的ではあったんですけど、いやぁ、めちゃくちゃ意味ありましたわ。

いかに彼女が家族という存在を大事に思っていたのか。家族に対する強い思いを持っていたからこそのあの選択、決断だったんですよね。『エンドゲーム』でのブラック・ウィドウの死は衝撃的だったし悲しかったけど、本作を観て、彼女らしい決断だったとすごく納得できたし、僕の中でブラック・ウィドウの株が爆上がりしました。

 

血のつながらない擬似家族が本当の家族になっていくという胸熱な家族の物語としても良かったんですけど、ナターシャ(=ブラック・ウィドウ)とエレーナ(フローレンス・ピュー)の姉妹愛が描かれるシスターフッドものとしても実に良くて。

大人な姉ナターシャに突っかかる妹エレーナという図式は何だかリアリティがあって微笑ましかったし、エレーナがナターシャに対してではなくブラック・ウィドウに対してメタ的にいじるというシーンなんてもう超おもしろかったです。

物語が進むにつれて関係性が良くなるナターシャとエレーナの姉妹感には本当にグッときたなぁ。2人揃っての活躍をもう見られないだなんて悲し過ぎる…。

で、エレーナが可愛いんですよ。口が達者で小生意気で、でも、何だかんだで誰よりも家族を愛していて。ふてくされて自室に引きこもっちゃうところもすごく末っ子っぽくて可愛かったです。キャラとしても魅力があったので、今後人気が出そうな気がしますね(っていうかもうすでに僕は好き)。

今後アベンジャーズにも絡んでくることが確定しているので、すごく楽しみ。単純にブラック・ウィドウ2世になるとは思えないけど、ナターシャからエレーナへのバトンタッチはうまくいったんじゃないでしょうかね。

 

それにしてもいったいどの段階で本作『ブラック・ウィドウ』の構想を練ったんですかね。『エンドゲーム』でのブラック・ウィドウの決断理由との繋がりがうますぎるので、かなり早い段階から構想はあったんでしょうか。ホントすごいよなぁ、MCUって。